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2014/03/12

総合評価の「二極化」 適用工事は約6割 国交省直轄工事 

 国土交通省は、2013年度に本格運用を開始した総合評価方式の「二極化」による新方式の実施状況をまとめた。2013年4〜12月の新方式の適用件数は全工事の57・2%に当たる5426件。新方式を適用した工事では、施工計画の提出を求めず、企業・技術者の実績で評価する「施工能力評価型(U型)」の適用件数が63・5%と最多になった。同省が行ったフォローアップ調査では、新方式の本格運用で、発注者と競争参加者双方に一定の負担軽減効果が確認された一方、施工能力の評価を簡素化したことで「企業努力が報われない」といった意見や、受注の偏りを懸念する声も挙がった。
 直轄工事では、工事の難易度に応じて3タイプ(簡易型、標準型、高度技術提案型)で運用していた総合評価方式について、12年度から簡易に技術力を評価する「施工能力評価型(T型・U型)」、技術提案を重視する「技術提案評価型」へ二極化する方向で改善。13年度からは、全ての地方整備局で新方式の本格運用を始めた。
 国交省は、11日に開いた「総合評価方式の活用・改善等による品質確保に関する懇談会」に、二極化の本格運用後の実施状況や分析結果を報告(本格運用を1月に開始した東北地整を除く)。
 これによると、13年4〜12月に新方式を適用した工事は、全体の57・2%に当たる5426件で、内訳は、施工能力評価型(U型)が全体の36・3%の3444件、施工能力評価型(T型)が18%の1710件、技術提案評価型(S型)が2・9%の272件だった。月別の適用率は、4月の31%から徐々に上昇し、12月には87%まで新方式を適用する工事が増えた。
 国交省では、新方式の実施状況について、地整の発注担当者・評価担当者と入札参加者を対象にフォローアップ調査も実施した。施工能力評価型(T型)については、競争参加者の39%が旧方式の簡易型と比べ、施工計画や技術提案の作成に要する負担が軽減されたと回答。施工計画書の作成時間は平均で3・6時間短縮されたと答えた。
 一方、施工能力評価型では、施工計画の加点評価をなくし、企業・技術者の実績を重点的に評価することになったため、特定企業に受注が偏ることを懸念する発注者がT型で22%、U型で23%いた。競争参加者からは、施工能力評価型(T型)の施工計画の評価結果が加点評価ではなく可・不可のいずれかになったため「企業努力が報われない」「施工計画を求める必要がない」などの意見も挙がった。

提供:建通新聞社