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2014/01/21

経営課題「人手不足」最多 建設業保証3社の景況調査

 北海道・東日本・西日本建設業保証3社が行っている建設業景況調査で、地元建設業界の10〜12月の景況判断指数(BSI値)が前期比7ポイント増の9・5となり、1990年7〜9月期以来の高い水準を示したことが明らかになった。一方で、建設労働者の確保状況は5・5ポイント減のマイナス27と過去最悪を更新するとともに、経営上の問題点として「人手不足」を挙げる企業が92年10〜12月期以降で初めて最多となった。
 保証3社が行っている建設業景況調査は、景況判断指数で建設業者の景況感を数値化して示したもの。
 地元建設業界の景況判断指数は9・5で、全地域でプラスの傾向を示し、このうち北海道が15・5と最もプラスが大きかった。受注総額のBSI値は4・5ポイント増の4・5で92年7〜9月期以来のプラスに転じた。受注総額のうち、官公庁工事は3・5ポイント増の2、民間工事は2・5ポイント増のマイナス1となった。
 資材調達は7・5ポイント減のマイナス14・5とマイナス幅が拡大。「形鋼・厚板」「鋼矢板
・鋼管」「棒鋼」などの困難傾向が強まった。建設労働者の確保は5・5ポイント減のマイナス27で1981年の調査開始後で最悪を更新する一方、建設労働者の賃金は5ポイント増の20と上昇傾向が続いた。
 経営上の問題点を尋ねる質問では、近年10%前後で推移していた「人手不足」を指摘する回答が13年度に入って急増。今回の調査で92年10〜12月期以来の1位となった。「下請けの確保難」を問題点に挙げる企業も3番目に多い36・5%となっている。

提供:建通新聞社