政府は、12日に閣議決定した2013年度補正予算案の一般会計に、公共事業関係費として国費ベースで1兆0392億円を計上した。補正予算案の総額は5兆4956億円で、内訳は「競争力強化策」に1兆4184億円、「女性・若者・高齢者・障害者向け施策」に3005億円、「復興、防災・安全対策の加速」に3兆1274億円、「低所得者等への影響緩和、駆け込み需要と反動減の緩和」に6493億円など。
補正予算案には、5日に閣議決定した「好循環実現のための経済対策」の実行に伴う国費のほか、地方交付税交付金や東日本大震災復興特別会計への繰入金などを盛り込んだ。財源は税外収入や前年度の剰余金で確保し、新規国債の増発は行わない。
「競争力強化策」では、2020年東京五輪を契機としたインフラ整備などに1011億円、社会資本整備総合交付金に1310億円、省エネ設備補助(エネルギー使用合理化事業者支援事業、省エネ機器等導入支援事業)に500億円などを計上した。
「復興、防災・安全対策の加速」のうち、震災復興の関連では、被災地の除染に805億円、復興道路の整備に259億円、災害復旧に650億円を盛り込んだ。国土強靭化や防災・減災に向けては、水道施設と農山漁村の水利施設の耐震化・老朽化対策に1077億円、防災・安全交付金に1847億円、老朽化対策・事前防災の加速に2530億円、廃棄物処理システムの強靭(きょうじん)化に701億円などを計上している。
補正予算案は、年明け1月下旬に開会する次期通常国会で審議される。
提供:建通新聞社