国土交通省は28日、建設産業の魅力を発信するための広報戦略について話し合う「建設産業戦略的広報推進協議会」の初会合を開いた。会合では、建設産業の入職が期待される学生らをターゲットに、建設産業の魅力を発信する「総合ホームページ」の内容などを議論。総合HPは、協議会でコンテンツの内容を確定した上で、12月にも立ち上げる予定だ。
協議会の設置は、国交省の「建設産業の魅力を発信するための戦略的広報検討会」がことし3月にまとめたアクションプランに盛り込まれたもの。芝浦工業大学の蟹沢宏剛教授を顧問に据え、建設業団体や土木学会などの代表者が参加している。
協議会は、建設業への入職者の増加を目標に、2014年2月までに建設産業の魅力を発信する総合HPのコンテンツの検証のほか、戦略的広報活動の一環としてイベントへの参画などを検討する。
28日の会合では、総合HPの当面のターゲットを、工業高校、高等専門学校、大学生ら就職活動に直面する学生に加え、学校教員や保護者らとすることを確認。HPのコンテンツとして、各業種を分かりやすく紹介したり、建設業団体が開催するイベントやセミナー情報を掲載すべきとする意見のほか、ユーチューブを利用して、実際に現場で運転されている重機の動画をコンテンツの一つとする提案もあった。国交省は、毎年夏休みに開いている「子ども霞が関見学デー」で重機の見学会を開くことも提案した。
協議会では10月に予定している次回の会合で、総合HPの名称、キャッチコピーやロゴマークについて検討することを申し合わせた。
提供:建通新聞社