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2013/08/03

富士教育訓練センター 機能拡充テーマに検討会 国交省

 国土交通省は、富士教育訓練センター(静岡県富士市)の機能拡充を視野に、全国の教育訓練施設の在り方を検討する有識者会議を8月中にも設置する。全国にある教育訓練施設の機能を同センターに集約し、特定の教育訓練機能を担う訓練施設へと再構築する。老朽化した同センターの建て替えなど、ハード面の対応も検討課題になる見込みだ。年内にも方向性を示す見込み。
 富士教育訓練センターの機能拡充については、太田昭宏国交相が7月31日に同センターを視察した際に検討を指示。国交省は「担い手確保・育成検討会」の中に、学識経験者らを集めた新たなワーキンググループを設置することを決めた。
 担い手確保・育成検討会では、3月にまとめた中間報告の中で、日常的に訓練を受けられる施設とは別に、特定の機能を集中した訓練施設の必要性を提言。高度な内容や大規模施設・設備を要する訓練、ニーズが少ない訓練、宿泊を伴う訓練など、特定の訓練機能を担う施設を集約する方向性を示していた。
 特定の訓練機能を担う施設として想定されるのが富士教育訓練センターだが、同センターは完成後50年が経過するなど老朽化が課題になっており、同センターの機能拡充とともに、建て替えについても検討するとみられる。
 富士教育訓練センターをめぐっては、建設業振興基金(内田俊一理事長)が設置した「建設産業の人材確保・育成方針策定会議」でも▽技能労働者・技術者に対する体系的な教育訓練▽企業・団体の教育訓練に対する支援・情報提供▽教育機関の実習教育に対する支援・情報提供▽国・地方自治体との総合調整―などの機能を備えた「中核的センター」に再構築することを提言している。

提供:建通新聞社