国土交通省は、建設関連業(測量業、建設コンサルタント、地質調査業)の社会的認知度の向上や人材確保を目的とするイメージアップ活動に乗り出す。15日の芝浦工業大学を皮切りに、建設関連業の実態を学生に紹介する説明会を開くほか、土木工学科などがある大学に建設関連業への就職を促すリーフレットを配る。測量・地質調査業の現場見学会などの取り組みも予定している。
建設関連業は、社会資本整備の調査・計画・設計などの重要な役割を担うにも関わらず、経営環境や就労環境の厳しさなどを理由に、若手技術者の確保が難しい状態が続いている。
こうした状況の打開に向け、国交省は12年6月に「建設関連業イメージアップ促進協議会」を設置。人材確保や技術承継を目指し、主に学生向けの活動を業界全体で進めている。
学生向け説明会は芝浦工業大学や東京都市大学など4校で開く。全国測量設計業協会連合会、建設コンサルタンツ協会、全国地質調査業協会連合会の3団体から招いた講師が建設関連業の実態を学生に伝える。
また、建設関連業への就職を促すリーフレットを6月中に大学へ配布して、就職相談窓口に置いてもらう。
学生に限らず、広く建設関連業の社会的認知度を向上させるため、測量と地質調査の現場見学会や、関連イベントでのパネル展示なども始める見通しだ。
提供:建通新聞社