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中央ニュース

2013/05/29

12年度の許可業者は約47万 1978年の水準に減少

 2012年度(13年3月末時点)の建設業許可業者数は、前年度比2・8%減の46万9900業者となり、1978年当時の水準まで減少したことが国土交通省のまとめで分かった。2000年3月末のピーク時と比べると21・8%の減少で、地域別でみると大阪府(29・5%減)や和歌山県(29・9%減)など、西日本で業者数が減少する傾向が表れている。また、複数業種の許可を受ける業者の割合がピーク時と比べ6・5ポイント増の50%となり、特に建築系業種で事業領域の拡大を図る許可業者の動きが目立っている。
 12年度の動向を見ると、新規許可業者が前年度比8%増の1万7320業者、廃業を届け出た業者が1・5%減の1万0707業者、更新手続きをせずに許可が失効した業者が0・1%増の2万0352業者となっている。
 許可区分別では、特定建設業許可が2・1%減の4万2834業者、一般建設業許可が2・9%減の44万9125業者とそれぞれ減少した(特定と一般の重複があり、総数は一致しない)。
 都道府県別の許可業者数の前年度との比較では、全都道府県で業者数が減少しており、京都府(5・3%減)、奈良県(5・2%)などは減少幅が大きい。その一方では、東日本大震災で被災した宮城県(0・7%減)と福島県(0・8%減)の減少幅は1%以下と小さくなっている。
 ピーク時の00年3月末と比べると、最も業者数が減少したのは群馬県の30・8%減で、和歌山県の29・9%減、大阪府の29・5%減が続いた。一方、最も減少幅が小さかったのは宮城県の11%減、愛知県の13・4%減、静岡県の13・6%減の順。東日本では減少率が10%台となる地域が多い一方で、西日本では全国平均を上回る減少幅を示す地域が目立っている。
 業種別許可(28業種)の延べ数は1%減の140万2530業者。前年度と比べて許可業者数が増加した業種は▽絶縁体(4%増)▽ガラス(3・2%増)▽防水(2・8%増)▽板金2・3%増)▽鉄筋(2・2%増)▽屋根(2・1%増)―など16業種だった。 1業種のみ許可を受けている専業の業者は23万5082業者、複数業種の許可を受けている業者は23万4818業者でほぼ同数。ピーク時と比べると、1業種のみ許可を受けている業者は6・5ポイント減り、複数業種の許可を受けている業者の割合が6・5ポイント増えており、専業業者の減少が顕著になっている。

提供:建通新聞社