国土交通省は、中小・中堅建設業の新事業展開などを支援する「建設企業のための経営戦略アドバイザリー事業」のうち、2013年度に新規で創設した「ステップアップ支援」の公募を開始した。中小・中堅建設企業がこれまでのノウハウを生かし、地域課題の解決につながる事業を展開する際、必要経費の一部を上限300万円で助成する。6月28日まで応募を受け付け、9月に20〜25件の支援事業を選定する予定。
アドバイザリー事業は、厳しい経営環境にある建設業の新事業展開や企業再編、転廃業を後押しすることを目的に11年度から運用を開始。経営戦略相談窓口で相談に応じる「相談支援」と、相談した企業の中から専門家のアドバイスや助成を受ける事業を選定する「重点支援」がある。
この重点支援のうち、ステップアップ支援の公募を16日から開始した。
対象企業は、資本金20億円以下か従業員1500人以下の中小・中堅建設業。
支援事業の選定要件は▽建設企業の持つノウハウを生かした地域課題の解決につながる事業▽パートナー協定を締結する支援機関(都道府県や金融機関)からの推薦▽おおむね3年後の目標数値(売り上げ、利益など)の設定▽支援額と同額以上の自己負担―などとする。
国交省では、支援対象となる事業として、建設業のノウハウを生かした▽地域特性に応じた社会資本の点検や管理手法の開発▽住宅・社会インフラの効率的な整備に資する技術・工法・建設資材などの開発▽路網整備・間伐・木材のチップ化などの林建協働事業▽介護関係のリフォーム工事―などを例示している。
募集要領などは国交省ホームページに掲載。問い合わせは、土地・建設産業局建設市場整備課 電話03(5253)8282
提供:建通新聞社