国土交通省は、都道府県の監理課長や契約担当課長を集めた「2013年度上半期監理課長等会議」を24日の中部ブロックを皮切りに全国8ブロックで開く。会議では、各都道府県の発注標準などの説明を求め、地域の優良企業が適正に受注できるための競争環境の在り方について意見交換するほか、今後のインフラの老朽化対策に関連する点検業務や維持修繕の発注状況などの実態を把握し、課題を抽出する。
監理課長等会議は、国交省の呼び掛けで半期ごとに開催しているもので、都道府県との意見交換の内容を今後の建設産業政策の立案に役立てるのが狙い。13年度上半期は▽地域の優良企業が適正に受注するための競争環境の在り方▽老朽化対策に関連した点検業務等の受注実態調査▽建設産業への入職促進に関する取り組み―を検討議題に据える。
適正受注に向けた競争環境の在り方については、各都道府県の現行の発注標準や地域要件の設定方法、各ランクごとの企業数などについて説明を求める。インフラの維持管理や老朽化対策をめぐっては、道路施設(橋梁、トンネルなど)の点検業務や老朽化調査業務、維持修繕の発注状況と受注者の実態について報告を求め、適正な発注方式を検討する際の参考にする。
建設産業への入職促進に関しては、各都道府県が進めている人材確保・育成の促進施策などについて報告を求める。
会議ではこのほか、▽公共工事の迅速かつ円滑な施工確保▽建設業取引適正化推進月間▽消費税の転嫁対策▽13年度公共工事設計労務単価▽社会保険未加入対策▽建設企業支援施策―など、国交省の取り組みを説明する。
ブロックごとの開催日程は次の通り。
▽中部―24日▽中国―27日▽北海道・東北―29日▽四国―6月3日▽北陸―6月5日▽近畿―6月13日▽九州・沖縄―6月27日▽関東―6月28日
提供:建通新聞社