国土交通省は、アジアを中心とした18の国・地域の建設業に関する制度などをまとめた「海外建設市場データベース」を構築し、30日から運用を開始する。同省ホームページに掲載したDBを経由し、海外進出を目指す建設企業の関心が高いアジアを中心に、各国の建設業許可制度や入札契約制度などの情報が閲覧できる。運用開始後も更新作業を随時行い、最新の情報を提供する。
海外建設市場DBは、地方・中小建設企業を対象に実施したアンケート調査で、進出先の相手国情報を政府が提供することを求める声が最も多かったことを受けて構築。
日本企業と海外で競合することが多い韓国では既に同様のDBがある。
DBは、これまで国交省が実施した海外建設市場に関する調査結果や海外進出のためのマニュアルなどの情報を一元化し、ホームページ上で閲覧できるようにした。過去に情報の蓄積がなかったカンボジア、ラオス、モンゴル、ミャンマーについては、新規に調査して情報を収集。進出を目指す企業が増加しているミャンマーについては、現地調査も行った。
具体的には、18の国・地域における▽建設業許可制度▽建設業に関する外資規制▽入札契約制度▽技術者・技能者の資格制度▽主な公共発注者▽主な国際建設企業▽在外公館で収集した建設産業情報―など、海外進出の前提となる情報を対象に、DBを通じて必要な情報が掲載されたウェブサイトなどにアクセスすることができる。
DBのURLアドレスはhttp://www.mlit.go.jp/totikensangyo/kokusai/kensetsu_database/index.html
提供:建通新聞社