国土交通省官庁営繕部は、2013年度から総合評価方式の二極化を本格実施する。施工上の特定課題に関する提案を求める「技術提案評価型(S型)」を中心に採用することになりそうだ。登録基幹技能者の配置に対する加点措置も、13年度から本格実施する方針でいる。
直轄工事の総合評価方式については、技術的工夫の余地が小さい工事を対象に施工計画や企業・技術者の能力などを審査する「施工能力評価型」と、技術的工夫の余地が大きい工事を対象に高度な提案を求める「技術提案評価型」へと二極化を図る方針が示され、12年度から試行を始めた。総合評価方式における技術提案・審査の競争参加者と発注者の負担を軽減することが狙いだ。
官庁営繕部では、12年度に発注した全ての案件に従来の標準型を採用。13年度の二極化の本格実施により、施工上の工夫に関する提案などを求める技術提案評価型(S型)を中心に総合評価方式を採用していく方針でいる。
また、13年度からは、現場のマネジメント能力を備えた熟練技能者を認定する登録基幹技能者の配置を総合評価方式の評価項目に追加する。工事内容に応じて、評価する登録基幹技能者の種類を指定する。
提供:建通新聞社