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2013/04/17

「メンテナンスサイクル」構築へ支援充実 国交省・道路メンテ小委が中間報告骨子

 国土交通省は16日、社会資本整備審議会道路分科会道路メンテナンス技術小委員会に、道路構造物を計画的に修繕する「メンテナンスサイクル」の構築に向けた中間報告の骨子を提示した。骨子では、道路構造物を適切に維持管理し、修繕・更新することを道路管理者の責務であるとし、メンテナンスサイクルの段階的な充実や全国の道路構造物を対象としたデータベースの構築・活用を図るべきとした。
 中間報告の骨子では、メンテナンスサイクルの定義を点検・診断・措置(補修など)・記録から厚生する維持管理のサイクルであると定義。こうした視点を踏まえ、国・地方自治体の取り組みを充実させることを求めた。
 技術基準類の整備に向けては、道路管理者が維持管理を確実に実施するよう、基本的な基準を法令上に位置付けるべきとした。点検については、国が法令で示す標準的な点検方法を踏まえ、各道路管理者が道路特性や道路構造物の破損状況に応じて詳細を判断するよう求めている。
 メンテナンスサイクルについては、施設の長寿命化を目標に管理体制の整備、技術的知見の蓄積とフィードバック、技術開発などで構築し、さらに段階的に充実を図るよう要請。高規格幹線道路については、国が修繕計画を把握する体制を整えるべきだとしている。
 また、構造物の健全度を同じ尺度で評価した点検結果や補修履歴、構造物緒元から構成されるデータベースを国が構築し、点検結果や健全度を広く情報発信することも求めている。
 対応が遅れている市町村に対しては、メンテナンスサイクルの導入に向けて支援の拡充を図るよう提言。国と都道府県が連携して維持管理・更新に活用できる交付金の充実や予算の重点配分などによる政策誘導を求めるとともに、高度な技術が必要な案件を国が代行することも視野に入れるべきだとした。
 小委員会では、次回会合で中間報告をまとめる予定。

提供:建通新聞社