国土交通省は12日、災害協定を結ぶ地域建設業の建設機械購入を支援する「建設業災害対応金融支援事業」で、第1回支援企業4社を決定した。
4社が購入する油圧ショベル、ミニショベル、トラクターショベルなどの建機5台について、初年度1年分の金利の3分の2を補助する。
支援を決定した企業は、いずれも国・地方自治体などと災害協定を結ぶ建設業団体などに所属。購入した建機は、障害物の除去や道路啓開など、災害発生時の災害応急対策に活用される。
支援を受ける4社のうち、3社に対しては割賦で建機を購入する際の金利を支援する。油圧ショベルの購入額1200万円に対して23万5000円、トラクターショベルと油圧ショベルの購入額2600万円に22万1000円、油圧ショベルの購入額1200万円に17万1000円を支援することを決定した。
また、ミニショベル(中古)を購入する企業については、金融機関からの借入金150万円の金利1万3000円を支援する。
3月13日から募集を開始した同事業には、4月2日までに今回支援決定した4社を含めて8社から10台の購入に関して支援申請があった。国交省は、次回以降の審査について、審査期間を1週間程度に短縮するとしている。
支援事業は、建機を保有する企業が減少傾向にあることから、建機の購入を促して災害発生時の応急復旧活動の円滑化を図る目的で創設。12年度補正予算に事業費10億5000万円を計上しており、国交省では14年3月31日の申請期限までに2000件程度を支援する考えでいる。
支援申請の窓口は、建設業振興基金金融支援部 電話03(5473)4575
提供:建通新聞社