全国生コンクリート卸協同組合連合会(歌川嘉矩会長)は13日、都内で代金回収決済条件の調査結果を報告した。調査5項目のうち、前年度と比べ、出来高に対する支払率、手形サイト、総回収日数は改善が見られたものの、現金比率は横ばい、締切日から支払日までの日数はやや延びた格好となった。この結果、販売店が建設企業から代金を回収する総日数を表す総回収日数が、昨年に続き120日を割り込み、回収環境は少しずつ改善傾向を示しているが、支払を翌月や完成時まで保留される支払保留については、全廃を目指し交渉を続けていくことを確認した。
34回目を迎えた今回の対象調査件数は462件。調査項目は@締切日から支払日までの日数A出来高に対する支払率B現金比率C手形サイトD総回収日数―の5項目。
このうち、締切日から支払日までの日数は、30日以内が前年比1・3%減の49・7%となり、わずかに延びた結果となった。出来高に対する支払率については、保留分が前年比0・7%減の10・8%となり、改善の傾向は維持されてはいるものの、全廃に向け交渉を継続することが必要との認識で一致した。
手形支払いと現金支払いを比較した現金比率については、依然として半数以上が手形支払いであることが明かになった。手形サイトについては、121日以上の長期手形が前年比0・9%減の8・9%と、手形の短縮化が進んでいることが分かった。現金化までの総回収日数は、監督行政の指導規準期間の150日を全体の4分の1が超えている結果となった。
調査結果を受け歌川会長は、「製造(生コン協組)と流通(生コン卸協組)とが一体となり、適切な取引条件を目指し交渉を続けていくことが重要である」と総括した。
提供:建通新聞社