トップページお知らせ >中央ニュース

お知らせ

中央ニュース

2013/02/25

グループホームの火災対策で検討会 消防庁

 消防庁は、長崎市で発生した認知症高齢者グループホームの火災事故を受けた「認知症高齢者グループホーム等火災対策検討部会」を設置する。長崎市の火災と発生に至った経緯や課題を整理し、認知症高齢者が入所する施設の消防法令上の安全対策の在り方を検討する。3月11日に初会合を開き、今夏に中間報告をまとめる予定。
 2月8日に長崎市の認知症高齢者グループホーム「ベルハウス東山手」で発生した火災では、死者4人、負傷者8人を出す大事故となった。
 認知症高齢者グループホームでは、3人以上の死者が出た火災事故が発生するのは2006年以降3度目で、消防庁は、国土交通省や厚生労働省、学識経験者らによる検討部会を設置し、認知症高齢者の入所施設における防火対策の見直しを検討する。
 認知症高齢者グループホームに対する消防法令上の安全対策では、延床面積275平方b以上の施設にスプリンクラー設備の設置を義務付けているが、ベルハウス東山手は延床面積270平方b(グループホーム部分)でスプリンクラー設備は設置されていなかった。部会の中で、この面積基準の引き下げなどについても検討する。

提供:建通新聞社