環境省は、大規模再生可能エネルギー発電施設への蓄電池設置を支援する「再生可能エネルギー導入のための蓄電池制御等実証モデル事業」の公募を始めた。定格出力1メガh以上の大型施設に補助金を交付し、蓄電池の設置・制御方法の確立、出力安定化などを検証してもらう。3月4日まで補助申請を受け付ける。
太陽光発電や風力発電は、発電量が気象条件に左右されるため、安定した出力を確保することが困難。モデル事業は、蓄電池の導入費を支援し、再生可能エネルギーによる発電量を効果的に活用するのが狙いだ。事業費は、国会審議中の2012年度補正予算案に90億円を計上しており、予算成立を前提に補助金の交付事業者を公募する。
補助対象は、定格出力1メガh以上の発電施設のうち▽離島や山村地域の大型蓄電池で基幹系統と直接連携しないもの▽災害時などに電力系統以外に電力を系統するもの―とする。蓄電池の容量を含めて効果的な設置方法や制御手法を確立し、出力の安定化・変動緩和効果などを検証することを求める。
補助申請の提出先は地球環境局地球温暖化対策課。
提供:建通新聞社