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2013/01/31

地方の基盤整備に1000億増額 農水省の13年度公共事業費33%増

 農林水産省は、2013年度当初予算案に前年度比32・9%増の公共事業費6506億円を盛り込んだ。廃止する地域自主戦略交付金の財源の移行などにより、財務省に再提出した概算要求からさらに約500億円を上乗せした。地方の農林水産基盤を支援する「農山漁村地域整備交付金」を概算要求時点から約1000億円増額し、1128億円とした。
 公共事業費のうち、農業農村整備事業は、民主党政権時代に縮小していた土地改良事業の拡大などで、23・4%増の2627億円を計上し、老朽化した農業水利施設の長寿命化・耐震化対策などに重点配分した。農山漁村農産漁村地域整備交付金への約1000億円の増額も、地方の裁量で実施する防災・減災対策を重点化するのが狙いだ。
 このほかの主な事業でも▽治山611億円(6・3%増)▽森林整備1185億円(1%増)▽水産基盤整備721億円(4・5%増)▽海岸40億円(3・6%増)―といずれも増額している。
 公共事業以外では、農山漁村における再生可能エネルギー発電事業の構想・計画策定の支援に12億円、地域バイオマスを活用した産業化に必要な施設整備に13億円などを計上している。

提供:建通新聞社