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2013/01/24

全業種平均で0・4%増 設計業務委託等技術者単価 

 国土交通省は、直轄事業の業務委託での積算に使う2013年度の「設計業務委託等技術者単価」をまとめた。全業種平均の技術者単価(基準日額)は、前年度に比べ0・4%増の3万2995円。業種別では、設計業務が前年度に激変緩和措置を適用した影響により7職種中4職種で減少。これに対し、測量業務は5職種中4職種で増え、特に最も専門性が高い測量上級主任技師の増加が目立った。地質調査業務は3職種中2職種、航空関係は4職種中2職種で増えた。
 各業務の単価を職階別に見ると、設計業務は主任技術者が12年度比で300円減の5万4700円、理事・技師長が100円減の5万0800円、主任技師が100円減の4万4700円、技師(A)が400円増の3万8900円、技師(B)が200円増の3万1500円、技師(C)が500円増の2万6200円、技術員が400円減の2万1800円だった。時間外業務など割増対象となる日額を算出するための割増対象賃金比は、主任技師と技師(A)が55%から50%に下がり、そのほかは同水準となった。
 測量業務は、測量上級主任技師が1100円増の4万2000円、測量主任技師が600円増の3万1600円、測量技師が増減なしの2万5700円、測量技師補が800円増の2万2400円。一方で測量助手は800円減の2万0300円となった。割増対象賃金比は測量上級主任技師が55%から60%に上がったものの、測量技師、測量技師補、測量助手は60%から55%に下がった。
 地質業務は地質調査技師が300円増の3万3700円、主任地質調査員が400円増の2万7500円。これに対し、地質調査員は400円減の2万0900円だった。割増対象賃金比は主任地質調査員が60%から55%に下がった。
 航空関係では、操縦士が200円増の4万3700円、整備士が400円減の3万4100円、撮影士が400円増の3万0500円、撮影助手が100円減の2万5900円。割増対象賃金比は操縦士が35%から30%に下がった。
 技術者単価(基準日額)は実態調査を基に決定しており、▽基本給相当額▽諸手当▽賞与相当額▽事業主負担額(退職金積み立て、健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険、介護保険、児童手当)―で構成。時間外の割増賃金などは含んでいない。割増賃金は、割増対象賃金比に応じた日額に割増率を乗じて算出することになっている。

提供:建通新聞社