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2013/01/08

医療施設耐震化基金に406億 厚労省補正原案

 厚生労働省は、二次救急医療機関の耐震化を支援する「医療施設耐震化臨時特例基金」を積み増す方針を決めた。基金への積増分406億円を盛り込む同省の2012年度補正予算原案をまとめ、7日に開かれた自民党の厚生労働部会に報告、同部会もこれを了承した。
 医療施設耐震化臨時特例基金は、2009年度に自民党政権がまとめた補正予算に1222億円を計上したもの。二次救急医療機関などが耐震化を目的とする新築、増築、耐震補強工事を支援する同省の交付金の受け皿となる基金を都道府県が造成し、複数年にまたがって工事費などを支援する仕組みだ。
 厚労省は、09年度の基金創設後も、10年度に約360億円、11年度に167億円をそれぞれ積み増しているが、病院の耐震化率は50%台と依然として低迷しており、13年度補正予算で基金を積み増し、耐震化の促進を図るのが狙いだ。
 同省の13年度補正予算ではこのほか、水道施設の耐震化・老朽化対策に278億円、社会福祉施設の耐震化に143億円を盛り込むなど、復興・防災対策に1352億円(病院の耐震化含む)が計上される見通し。

提供:建通新聞社