国土交通省は、建設業者の優良事業者認証制度を具体化するため、専門工事業3団体の協力を得て、専門工事業者などへのアンケート調査を実施する。社会保険加入に関する事項を中心とした評価項目案の妥当性を検証することが狙い。12月下旬に調査票を配布し、2013年1月下旬までの回答を求める方針だ。
優良事業者認証制度は、専門工事業団体が運用主体となって、各事業者の優良性を社会にアピールするもので、社会保険加入をはじめとした評価項目ごとにレベル分けを行う考え。例えば、社会保険は企業単位での加入を最低限のレベルとした上で、技能者を含めた個人単位での加入を高いレベルに設定することなどを想定している。
今回の調査は、全国基礎工事業協同組合連合会、全国建設室内工事業協会、全国鉄筋工事業協会の専門工事業3団体に所属する企業各100社、計300社を対象に実施。一定の評価項目を満たすことができる企業の数や、評価項目として追加すべき事項の有無を尋ねる。
評価項目に該当しているかどうかを確認するための資料を各企業が過度の負担なく用意できるかどうかも把握する。専門工事業団体にも、認証事務の負担感や実施可能な処理件数などを聞く。
提供:建通新聞社