国土交通省は29日付で、登録標識・路面標示基幹技能者講習を建設業法施行規則に基づく登録基幹技能者講習に登録した。これを受けて全国道路標識・標示業協会(千代田区)は11月以降、@道路標識A路面標示―の分野ごとに、座学形式の講義と試験からなる登録基幹技能者講習を3日間にわたり実施し、「登録標識・路面標示基幹技能者」を認定する。当面の目標として、2014年度末までに1000人程度、19年度末までに3000人程度の資格者を育成する計画だ。
登録基幹技能者制度は、専門工事の職種ごとにマネジメント能力に優れた「スーパー職長」を認定する仕組み。登録基幹技能者は経営事項審査で加点評価の対象となっている。12年10月現在で登録者数は3万5193人に上る。
今回、新たに登録された技能の範囲は、道路標識が建設業法上の「とび・土工工事」、路面標示が「塗装工事」に該当する。登録標識・路面標示基幹技能者講習が加わったことで、登録基幹技能者制度は30職種・38団体に広がった。
受講要件は、道路標識が▽標識設置工事の施工現場で10年以上の実務経験を持つ▽職長・安全衛生責任者講習終了後3年以上の実務経験を持つ―を前提に、▽一級土木施工管理技士または二級土木施工管理技士である▽建設マスターである▽玉掛け技能講習、小型移動式クレーン運転技能講習、高所作業車運転技能講習を全て受講している―のいずれかを満たすよう求める。
路面標示は、▽路面標示設置工事の施工現場で10年以上の実務経験を持つ▽職長・安全衛生責任者講習終了後3年以上の実務経験を持つ―に加え、▽路面標示施工技能士の資格を持つ▽建設マスターである―のいずれかを満たす必要がある。
提供:建通新聞社