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2012/10/31

全国の工場立地16・4%増

 経済産業省がまとめた工場立地動向調査によると、2012年上半期(1月〜6月、速報値)の全国の工場立地件数は469件で前年同期比16・4%の増加となった。東日本大震災の影響で低迷した前年同期は上回ったものの、円高の進行などによる設備投資意欲の減退が続き、依然として低水準で推移している。被災7県の工場立地は90件で73・1%増加した。
 調査の対象は、製造業、電気業、ガス業、熱供給業が工場・事業場の建設を目的に取得した1000平方b以上の用地。
 業種別の立地件数を見ると、77件で最多の「食料品製造業」に、「金属製品」の49件が続いたほか、「輸送用機械」「化学工業」「はん用機械」「生産用機械」がそれぞれ28件あった。立地件数が目立って増加した業種は「はん用機械」の460%増、「鉄鋼業」の60%増、「窯業・土石製品」の62・5%増など。
 一方、都道府県別の立地件数は▽兵庫県34件▽群馬県31件▽愛知県25件▽静岡県23件▽福岡県、岐阜県21件―などが上位を占めている。被災地では、宮城県と茨城県がそれぞれ15件で前年同期を上回った。
 全国の工場立地面積は718fで71・3%の増加。都道府県別の立地面積は群馬県78f、茨城県64f、静岡県48fなどが目立つ。1件当たりの立地面積が最大だったのは香川県の5・7f。

提供:建通新聞社