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2012/10/04

水道施設の省エネ化と再エネ導入支援 環境省

 環境省は、2013年度に水道施設への再生可能エネルギーと省エネ設備の導入を支援する「上水道システムにおける再エネ・省エネ等導入促進事業」を立ち上げる。水道事業者などが水道施設を新設・更新する際に、ポンプなどの省エネ化や未利用圧力を活用した小水力発電設備の導入費などを補助する。全国の電力使用量の0・8%を占める水道事業の使用量削減を図るのが狙い。
 水道事業では、配水ポンプなどによる水の移送に大きなエネルギーを必要とするため、年間約80億`hの電力を消費している。供給量が10万d未満の中小規模の水道施設のエネルギー効率が悪かったり、水運用において夜間の電力使用量が過剰になるなどの課題がある。
 導入促進事業では、水道設備の更新期に合わせ、高効率設備やポンプのエネルギー消費を制御する設備の導入を支援し、電力使用量の削減を図る。水道事業者などが既存・新規の水道施設に▽インバータなど省エネ型の設備機器・システム▽配管系統の末端配水圧力を適正化するための監視・制御・計装設備▽未利用圧力を活用した小水力発電設備・インラインポンプ・インライン浄水処理―などを導入した場合に、設置費用の2分の1を補助する。
 環境省では、13年度から厚生労働省と連携して同事業を開始する予定。13年度予算の概算要求には、事業費10億円を盛り込んでいる。

提供:建通新聞社