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2012/08/23

一級建築士試験 郵送受付を検討 総務省勧告受け改善報告

 総務省は、2011年10月に行った「検査検定、資格認定等に係る利用者の負担軽減に関する調査に基づく勧告」で、各府省の改善状況を公表した。国土交通省では、一級建築士試験の申請書の配布・受付を窓口に限定していることに関し、郵送受付を行う方向で検討しているなどと回答。建築設備士資格についても、資格の未登録者が直轄事業の入札参加資格審査で不利益を受けている問題について、改善を検討中と報告した。
 総務省は、検査検定・資格認定に関する利用者からの意見要望を基に10年7月〜11年10月に調査を行い▽手数料等の適正化▽公益法人における会計処理の適正化の推進▽申請手続きの負担軽減―などの課題について、所管する13府省に改善を求めた。
 このうち、建築技術教育普及センターが行っている一級建築士試験については、初めての受験者に対する受験申請書の配布と申請書の受け付けが都道府県建築士会(全国245カ所)の窓口に限定されていることを問題視。申請書の郵送受付を認めるよう求めたほか、5日間と短い受付期間を延長するよう勧告した。
 一級建築士の12年度試験から、受付時間などの延長は行ったが、郵送による受験申請書の提出についても今後検討するなどと回答した。
 一方、建築設備士資格は、試験の合格者が取得し、資格を証明するために任意で建築設備技術者協会に登録することになっている。これに対して国交省は、直轄事業の入札参加資格者の審査で建築設備士を「登録を受けているもの」と位置付け、登録者のみが資格審査の中で加算されるため、未登録者が不利益を受けているとされていた。
 今回、国交省では、次回(13・14年度)以降の入札参加資格審査で「適切に取り扱われるよう対応を検討している」と回答している。

提供:建通新聞社