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中央ニュース

2012/08/20

「ガス機器給気・排気部をふさがないで」

 国土交通省は、一酸化炭素中毒事故を防止する観点から、住宅塗装工事などで養生を行う場合、ガス機器の給気・排気部をビニールシートなどでふさぐことがないよう、関係団体を通じて塗装業者に呼び掛けている。やむを得ず給気・排気部をふさぐ場合には、閉塞中にガス機器を使用しないよう住人に周知徹底するとともに、工事終了後は速やかにビニールシートを外すよう求めている。
 住宅塗装工事でのガス機器の給気・排気部の閉塞による一酸化炭素中毒やガス機器の破損といった事故は、2007年から11年の5年間で計56件発生した。特に近年は、10年に10件、11年に22件と増加傾向を示し、12年にも既に2件の事故が起こっている。
 このため国交省は、塗装業者で構成する日本塗装工業会と全国マスチック事業協同組合連合会に対し、的確な事故防止対策を会員企業に周知するよう要請した。
 具体的な取り組みとしては、▽養生を行う場合は、ガス機器の給気・排気部をふさがない▽やむを得ずガス機器の給気・排気部をビニールシートなどでふさぐ場合には、ビニールシートなどを取り除くまでは絶対にガス機器を使用しないよう、住人への周知を徹底する▽工事終了後は速やかに養生のためのビニールシートなどを外す―よう求めた。

提供:建通新聞社