トップページお知らせ >中央ニュース

お知らせ

中央ニュース

2012/08/09

WTO工事の競争参加資格引き下げ 文科省 

 文部科学省は、WTO政府調達協定の対象工事の競争参加資格を9月に見直す。4月にWTO政府調達協定基準額が引き下げられたことを受け、WTO対象工事の一般競争入札で競争参加資格として使用する経営事項審査の総合評定値を改訂する。「建築一式」と「土木一式」で現在の1250点から1200点に、「電気」と「管」で1150点から1100点にそれぞれ50点ずつ引き下げる。
 WTO政府調達協定基準額はことし4月1日に改定され、中央省庁や独立行政法人などの対象工事は6億9000万円から5億8000万円に引き下げられた。
 文科省は基準額の引き下げに伴い、4工種の競争参加資格の経審を50点ずつ引き下げる。ただ、建築と土木の競争参加資格は、12・13年度の2カ年に限ってさらに25点を引き下げ、1175点とする。入札の執行状況などを踏まえ、14年度以降に今回定めた1200点とするか判断する。
 また、同種工事の施工実績や配置予定技術者の資格要件により、受注者の施工能力が確保できると判断した場合には、各支出負担行為担当官がここで設定した総合評点をさらに50点引き下げることもできる。
 改定の内容は1日付で文科省内の関係部局などに通知し、9月1日以降に公告する案件から適用することにした。関係する独立行政法人や国立大学法人などにも同じ通知を参考送付しており、各法人では文科省に倣って競争参加資格を見直す可能性が高い。

提供:建通新聞社