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2012/08/08

キャンパス整備の在り方で有識者会議 文科省

 文部科学省は7日、国立大学のキャンパス整備の在り方について議論する有識者会議の初会合を開いた。大学・学部の枠を超えた再編を含めた大学改革が検討されていることを踏まえ、大学改革を支えるキャンパス整備の在り方を整理する。大学施設の再構築や東日本大震災を踏まえた防災機能強化などの方向性を検討し、2013年3月に報告書をまとめる。
 文科省はことし6月に策定した「大学改革実行プラン」で、大学機能の充実や再構築を目的に、大学の枠・学部の枠を越えた再編成などを進める方針を示した。今後、具体的に進む大学改革の方向性を示すため、各国立大学では施設整備計画も含めた「キャンパスマスタープラン」を策定することになる。
 有識者会議では、こうした各大学の取り組みの指針となるよう、キャンパス整備の方向性を示す。初会合では、各大学の現状・課題を踏まえ、キャンパス整備の基本的な視点、キャンパスが備えるべき空間とその水準、魅力あるキャンパスを実現する方策などの論点が示され、13年3月までにこれらの論点で検討を進めることが確認された。
 文科省では、有識者会議での検討の成果を受け「キャンパス整備計画指針」を策定するほか「キャンパス性能評価システム」を構築するなどとしている。

提供:建通新聞社