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2012/08/02

《通行規制の橋梁は5・9%増の1379橋 国交省

 老朽化などを理由として通行が規制されている橋梁(橋長15b以上)の数は、2012年4月時点で全国に1379橋あることが、国土交通省のまとめで分かった。1年前に比べると5・9%増となっており、特に市町村が管理する橋梁で通行規制が増えている。
 通行規制の内容を見ると、通行止めの橋梁は26%増の217橋、重量制限など通行規制の橋梁が2・8%増の1162橋。管理者別では、高速道路会社管理での通行規制は0橋、国管理は1橋でいずれも前年度と同数だった。都道府県・政令市管理は163橋で、前年度に比べ4・3%減となった。これに対し、市区町村管理は6・9%増の1215橋へと増えた。
 通行が規制されている橋梁のうち、橋齢が50年以上の橋梁は599橋と全体の43%を占め、40年〜49年が359橋(構成比26%)、30年〜39年が190橋(14%)などと、築年数を経過するほど通行規制の割合が高い結果となった。
 国交省は、長寿命化計画に基づく橋梁補修事業を推進するため、橋梁補修関係に特化した社会資本総合整備計画を策定した場合、社会資本整備総合交付金を重点配分している。これによって、12年度の計画策定数は前年度に比べ3・4倍に増えた。ただし、依然として市町村では橋梁補修への取り組みが遅れているため、今後追加の推進策を検討していく。

提供:建通新聞社