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中央ニュース

2012/07/25

登録基幹技能者3万4468人 12年目標達成の見込み

 基幹技能者制度推進協議会(向井敏雄会長)のまとめによると、登録基幹技能者制度の6月末の登録者数が3万4468人になったことが分かった。24日に開かれた第13回協議会で報告された。向井会長は「2012年末の目標(3万6707人)を明らかに上回る」と、登録者数の順調な増加に満足感を示した。
 登録基幹技能者の数は、前回協議会に報告された1月末時点と比べ、1856人増加した。全28職種のうち、12年末の目標を達成したのは▽電気工事▽左官▽機械土工▽圧接▽鳶・土工▽内装仕上工事▽サッシ・カーテンウォール▽エクステリア▽外壁仕上▽ダクト▽冷凍空調―の11職種。特に、機械土工、鳶・土工、エクステリア、冷凍空調が12年末の目標を大きく上回っている。
 公共工事の入札契約制度でも、政令指定都市として初めて静岡市が総合評価に加点措置を設けるなど、登録基幹技能者を活用する地方自治体が増えている。向井会長は24日の協議会で「発注者や元請け企業などにさらに活用を働き掛ける」と普及活動を継続する方針を語った。
 協議会の12年度の事業計画には、登録基幹技能者データベースにおける有資格者の公表、登録基幹技能者の評価に関する実態調査、都道府県に対する要望活動などの実施を盛り込んだ。
 09年度から行っている都道府県に対する要望活動では、入札制度での登録基幹技能者配置に関する加点措置、登録基幹技能者の工事現場への配置義務を求める。12年度は、これまで未実施だった関東8都県(茨城県、栃木県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県)に対する要望を既に4月の時点で実施済みだ。

提供:建通新聞社