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2012/07/19

エネルギー産業政策で中間骨子 経産省

 経済産業省は18日、将来のエネルギー産業政策の方向性を示す中間報告骨子をまとめ、有識者らでつくる「エネルギービジネス戦略研究会」に提示した。骨子では、飛躍的な拡大が見込まれるエネルギー市場に対し、産業育成の観点で政策を展開する必要性を指摘。風力発電の適地を結ぶ系統線インフラの整備やHEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)などの国内規格を国際標準化する方針を示した。
 省エネルギーや新エネルギーなどの世界のエネルギー産業の市場規模は、2020年までに現在の約30兆円から約86兆円まで拡大する見通し。東日本大震災後のエネルギー制約や固定価格買取制度を背景に国内市場の大幅な拡大も見込まれる。 骨子では、エネルギー産業の海外展開を視野に、世界市場に勝ち残るための国内市場の競争環境を整備すべきと指摘した。具体的な政策展開として、風力発電の導入を阻害している系統線インフラを国・発電事業者・電力会社の3者で整備するよう求めた。
 また、個別の製品や技術単位でなく、システムとして海外市場に進出するため、HEMS、リチウムイオン電池、蓄電システム、送電系統広域監視制御システムなどの国際標準化を推進する方針などを示している。

提供:建通新聞社