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2012/07/17

厚生年金基金の資産運用で対策案

 厚生労働省は、厚生年金基金の資産運用規制に関するガイドラインと規則の改正案をまとめた。AIJ問題を受け、厚生年金基金に政策的資産構成割合(基本ポートフォリオ)の策定や集中投資に関する方針の報告を義務付けるなど、リスク回避を求める内容。
 同省の有識者会議の最終報告に盛り込まれた厚生年金基金の資産運用に関する対策について、省令やガイドラインの改正で対応。13日から行っている意見募集の内容を反映させ、今秋以降、順次施行する方針だ。
 改正の主な内容は、ガイドラインに厚生年金基金が公的年金の一部を代行していることを踏まえてリスク管理に重点をおいて運用することを追加。具体策として、中長期の資産配分方針である政策的資産構成割合の策定を現在の努力義務から義務化へと強化する。特定の運用機関に運用委託が集中しないよう、厚生年金基金が運用に関する基本方針を定め、厚労省に報告するよう義務付ける。
 また、基金の加入者と事業主に周知すべき項目に資産運用委員会の議事概要を追加するなど、情報開示の対象を拡大することも求めている。

提供:建通新聞社