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中央ニュース

2012/07/09

天井落下防止で実態調査 文科省

 文部科学省は、学校施設の屋内運動場などの天井に関する実態調査結果(速報)をまとめた。全国の小中学校の中から、83市町村688施設を対象に落下防止対策の有無などを調査。天井と周囲の壁とのクリアランス(隙間)がない施設が72・2%に上ったほか、落下を防止する「振れ止め」がない施設も48・9%あった。
 調査は、吊り天井がある建築物の多い18都道府県の83市町村を対象に、500平方b以上の大空間を持つ屋内運動場688施設の実態を聞いた。 天井の落下防止対策に関する設問では、天井と周囲の壁との隙間がない施設が72・2%に上ったことに加え、隙間を50_以上確保している施設も12・7%しかなかった。天井の振れ止めを設置している施設も48・9%だった。
 このほか、非構造部材の脱落防止対策では、照明器具が43・9%、バスケットゴールが47・8%と、対策を行っていない施設の数が実施済みの施設を上回った。
 天井落下防止に有効な対策を問う設問には▽振れ止めなどの設置や超軽量天井材の採用など天井自体の落下防止対策▽天井材の撤去や天井不設置の原則化▽専門家による定期点検―などの回答が多かった。国に対する要望としては、調査・工事費に対する補助制度の充実、対策指針の明確化などを求める声が挙がっていた。
 
提供:建通新聞社