農林水産省が14日に行った行政事業レビューで、農業用用排水施設の整備・保全に事業の抜本的改善を求める評価結果が下った。基幹施設の長寿命化対策について「いずれは選択と集中が必要になる」などと、取り組みの改善を求めた。
農水省は、農業用用排水施設を保全するための補修工事などを土地改良区や都道府県などに対する補助事業として実施。14日の行政事業レビューでは「長期的視点から管理資金スキームの見直しが必要。不確実要素が高い補助事業でなく、国直轄で管理すべきではないか」などと要求した。
一方、基幹的な農業水利施設については、毎年500施設程度が耐用年数を超過するなど、老朽化対策が課題になっており、定期的な機能診断を行って補修工事を実施するなど、長寿命化とコストダウンの取り組みも始まっている。これに対しても「長寿命化の取り組みにも限界がある」とし、必要性を考慮した上で老朽化施設の廃止を含めた対応を求めた。
提供:建通新聞社