国土交通省は、新潟県の直轄トンネル工事現場で発生した死亡事故の再発を防止するため、「八箇峠トンネル事故に関する調査・検討委員会」の新設を決めた。6月9日に北陸地方整備局で初会合を開き、具体的な検証方法や成果取りまとめの時期などを話し合う。
新潟県南魚沼市の国道253号線「八箇峠トンネル」の直轄工事現場で5月24日に発生した爆発事故では、作業員4人が死亡した。この事態を重くみて国交省は、事故の発生原因や再発防止策を専門的な見地から検討する必要があると判断した。委員長には、東京都立大学(現・首都大学東京)名誉教授の今田徹氏が就任する見込みだ。
委員は次の通り(敬称略)。
▽朝倉俊弘(京都大学大学院教授)▽大賀光太郎(北海道大学大学院助教)▽杉本光隆(長岡技術科学大学教授)▽塚田幸広(国土技術政策総合研究所道路研究部長)▽真下英人(土木研究所道路技術研究グループ長▽勢田昌功(国交省大臣官房技術調査課建設システム管理企画室長)▽川ア茂信(国交省道路局国道・防災課道路技術分析官)
提供:建通新聞社