岩手県、遠野市、釜石市、住田町、大槌町と東北経済連合会、日本プロジェクト産業協議会(JAPIC)の7者が主催する「次世代林業東北サミット会議」が、7月19日に岩手県遠野市の遠野市民センターで開かれる。東北の森林資源を生かした震災復興、雇用創出に向けた先導的な地域の取り組みを紹介する。
「東北の復興と森林再生に向けて」をテーマに行われる同サミット会議の事例発表では、企業、組合、協議会、行政から5事例が発表される。企業ではシェルター(山形県)が「大型木構造への試み 『都市(まち)に森をつくる』」、門脇木材(秋田県)が「川上から川下まで一貫した林業・製材業事業体を目指して」と題して行う。
またノースジャパン素材流通協同組合(岩手県)が「大口需要者に向けた地域材安定供給の取り組み」、住田町が「地域材利用に向けた取り組み」、上閉伊地域復興住宅協議会が「広域森林カスケイド利用と復興住宅の取り組み」について発表する。
基調講演は皆川芳嗣林野庁長官、趣旨説明は米田雅子慶應義塾大学特任教授、主催者あいさつは上野善晴岩手県副知事、高橋宏明東北経済連合会会長、三村明夫新日本製鐵会長(JAPIC会長)が行う。
来賓として井上俊之国土交通省大臣官房審議官、山田尚義経済産業省東北経済産業局長が出席する。
7月19日と20日の両日には、住田町の木材加工施設・仮説住宅、釜石製鉄所のバイオマス利用施設などの現地視察会も開催する。
日本プロジェクト産業協議会(JAPIC)は2010年3月に「次世代林業システム」を発表し、林業界と産業界が連携して木材自給率50%を目指す活動を展開している。
参加定員は800人で、参加費は無料。参加希望者はFAXかEメールで申し込む。E-mail:shinrin@japic21.or.jp FAX03(3668)8718。問い合わせ先は日本プロジェクト産業協議会(JAPIC)。電話03(3668)2885。
提供:建通新聞社