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2012/05/17

ホテル・旅館の緊急点検を要請 国交省

 福山市(広島県)で発生したホテル火災事故への対応として国土交通省は、ホテル・旅館に対する緊急点検を実施するよう、都道府県などに16日付で要請した。1971年以前に新築された3階建て以上のホテル・旅館が対象で、8月15日まで国交省に報告することを求めた。
 5月13日に福山市のホテル・プリンスで発生した火災事故は、死者7人、負傷者3人を出す大惨事となった。事故原因は究明中だが、このホテルは建築基準法に違反する事項があったにもかかわらず、是正措置が講じられていなかったことが判明している。
 このため国交省は、こうした事故の再発防止に向けて、全国のホテル・旅館を緊急点検することにした。
 点検対象は、1971年以前に新築された3階建て以上のホテル・旅館とする。ただし、過去に消防部局から「適マーク」を交付されたり、建築基準法に基づく定期報告で指摘事項がなかった建築物は除く。
 点検の結果、建築基準法令に違反する事項が認められた場合は速やかに是正指導などを行うことや、他部局が所管する法令に違反(疑いを含む)を発見した場合には、所管部局に速やかに通報することなども要請した。

提供:建通新聞社