環境省は、風力発電を導入する効果が全国的に最も高い東北地方における風況マップをまとめ、ホームページ上で公開した。東北7県の過去20年間の平均風速と変動を500b四方で解析したデータベースを作成し、地図情報と関連付けた風況マップとしてまとめた。 環境省が11年度に行った調査で、風力発電の導入可能量はこのほかの再生可能エネルギーを大きく上回る約15億`hと試算された。特に、東北地方では従来の電力供給能力を大きく上回る導入可能量があるとされた。
ただ、長期的な風況変動データが不足し、参入する事業者が風力発電事業の正確な事業性評価を行えないことが課題だった。風況マップは、東北電力管内の7県を対象に作成。2メガh級の風車の標準的なハブの高さである地上高80bの年平均風速を算出し、それに基づく風況変動を解析した。
提供:建通新聞社