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2012/05/08

沿岸部の自然公園を再編整備 三陸復興国立公園

 環境省は、東日本大震災で被災した自然公園を再編整備する三陸復興国立公園(仮称)の創設を核とした「グリーン復興」のビジョンをまとめた。三陸復興国立公園は、既存の陸中海岸国立公園を中核として東北沿岸部の自然公園を段階的に再編整備。津波被害で発生したがれきを再生資材として活用する。長距離自然歩道の「東北海岸トレイル」も新たに整備する。
 中央環境審議会自然環境部会の提言から、同省がビジョンとしてまとめた。三陸復興国立公園の区域は、現在の陸中海岸国立公園をベースとし、青森県八戸市から宮城県石巻市・女川町に至る沿岸部とする。区域内にある自然公園を再編成し、観光地としてのまとまりや地域活性化の基盤などを生み出す。
 指定区域周辺にある里山・里海、集落地を含めた地域を「フィールドミュージアム」と位置づけ、公園内に中核施設も整備する。地元産の木材、再生可能エネルギー、がれき由来の再生資材などを積極的に活用する。
 12〜13年度に公園計画書を作成し、中央環境審議会に再編成案を諮問する。14年度以降に公園区域と公園計画を見直す。
 また、青森県八戸市から福島県相馬市に至る長距離自然歩道の東北海岸トレイルも一体的に整備する。災害時の避難路として活用できる仕様を検討する。12〜13年度に路線を設定し、施設整備を開始するとしている。

提供:建通新聞社