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中央ニュース

2012/04/27

《再エネ導入は初年度で13%増 買取価格案決まる

 経済産業省の調達価格等算定委員会は27日、7月1日に施行される再生可能エネルギーの全量買取制度で、再生可能エネルギーの買取価格と買取期間を盛り込んだ意見書をまとめた。太陽光を42円、風力を23・1〜57・75円とするなど、事業者側が求めていた買取価格をおおむね認める内容とした。27日の会合では、全量買取制度施行による再エネの増加量が初年度で250万`hと見込まれ、現在の導入量から13%増加するとした経産省の試算も報告された。
 前回の会合で提示された買取価格や買取期間の委員長案が27日の委員会で合意され、意見書に盛り込まれた。この意見書を踏まえて経産相が最終的な買取価格などを決定する。
 太陽光については、全量買取制度を導入する10`h以上と余剰買取制度を継続する10`h未満のいずれも1`h当たり42円に設定した。ただ、10`h未満については補助金(1`h当たり3万5000円)の効果を勘案すると実質48円相当で買い取ることになる。買取期間は10`h以上が20年、10`h未満が10年。
 全量買取制度では、事業者が再エネで発電した電力を電力会社が買い取り、買取費用は電気利用者から賦課金(サーチャージ)として徴収する。27日の会合では、経産省がこの賦課金の試算値を報告。月額の電力料金7000円の標準家庭の場合、1カ月当たりの賦課金を70〜100円と試算した。
 賦課金試算の前提となる全量買取制度初年度の導入量は、住宅用太陽光発電で前年度比4割増、非住宅用太陽光発電で50万`h増、1000`h以上の水力で2万`h増とした。風力、地熱、1000`h未満の水力も5割増える見込み。こうした試算により、現在の再生可能エネルギーの導入量1875万`hは約13%の増加が見込まれるとしている。

提供:建通新聞社