総務省が27日に発表した労働力調査の2011年度平均(速報)によると、建設業の就業者数は474万人で前年度に比べ3万人減少した。東日本大震災で被災した東北3県を除いた集計。前年度の16万人減と比べ、減少幅が大きく縮小した。
全産業の11年度平均の完全失業率は4・5%で、前年度と比べ0・5ポイント低下。就業者数は6013万人で13万人減った。
建設業の就業者数は、09年度に19万人減、10年度に16万人減と、大きく減少していたが、11年度は3万人減とほぼ横ばいになった。11年度の調査結果は東北3県を除外しているため、復興需要による東北の雇用増は反映されていない。
東北3県も含めた3月単月の調査結果を見ると、建設業の就業者数は493万人で3万人増となっている。
総務省統計局では、「建設業の就業者数は長期間減少してきたが、ここにきて下げ止まり傾向が表れてきているのではないか」とみている。
提供:建通新聞社