国土交通省が道路整備特別措置法に基づいて、20日付で東日本・中日本・西日本の高速道路会社3社に許可した事業の事業費(道路会社分)が、総額で約1兆2500億円に上ることが分かった。このうち東日本と中日本の2社が施行する東京外かく環状道路(外環)・関越〜東名間の有料道路事業は合計2463億円。今後2社は、直轄事業とともに2020年度の完成を目指して取り組みを本格化させることになる。
事業許可の件数と事業費は「4車線化」が6事業(東日本3事業、中日本1事業、西日本2事業)で計2661億円、「新設」が5事業(東日本1事業、中日本・西日本各2事業)で計9591億円、「スマートインターチェンジ(IC)」が17事業(東日本4事業、中日本6事業、西日本7事業)で計254億円の内訳。
また、会社別の事業費は東日本が1586億円、中日本が3029億円、西日本が7891億円となっている。
4車線化は中日本の東海北陸自動車道・白鳥IC〜飛騨清見IC(41`)の890億円、新設は西日本の新名神高速道路・大津ジャンクション(JCT)〜城陽JCT(25`)と同・八幡JCT〜高槻JCT(10`)を合わせた6820億円が最大だ。
スマートICについては、東日本の日本海東北自動車道・新潟東の33億円が最も大きい。
外環・関越〜東名間の有料道路事業に関する会社別事業費は、東日本(中央JCT〜大泉JCT、9・8`)が728億円、中日本(中央JCT〜東名JCT、約6`)が1735億円。東日本に比べ中日本の事業費が倍以上となっているのは、舗装や設備などに加え、東名JCT部の建設も担うためだ。
一方、有料道路以外の直轄の事業費は約1兆0400億円で、本線の大深度シールドトンネルの建設に加え、中央JCT部と大泉JCT部の建設なども実施する。ただ、大泉JCT部について国交省は、用地買収が進めば東日本の会社施行に切り替える方向性を持っている。
提供:建通新聞社