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2012/04/23

南海トラフWGが初会合 6月に被害推計

 内閣府は20日、東海・東南海・南海地震が連動して発生する「南海トラフ巨大地震」に関するワーキンググループの初会合を開いた。6月までに南海トラフ巨大地震による直接被害(人的・物的被害)の推計を明らかにする。合わせて、長期的視野に立ったまちづくりや、国の支援方策などを検討し、今冬に地震・津波対策の全体像をまとめる予定。
 内閣府は、有識者会議での検討結果を基に、南海トラフ巨大地震の震度分布と津波高の推計を3月に発表した。この推計では、南海トラフ巨大地震が発生すると、震度7以上の地域が10県の広範囲に及ぶとしたほか、最大津波高が高知県で34・4bを記録すると予想。
 WGでは、この推計をベースに6月までに直接的被害(人的・物的被害)、秋に経済被害の推計をまとめる。合わせて、▽確実な情報伝達体制▽津波から短時間で避難する方策▽長期的視野に立ったまちづくり(高台移転方策)▽国による支援方策―などの論点で津波・地震対策を検討する。今夏に当面の対策、今冬に対策の全体像をまとめるとしている。

提供:建通新聞社