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2012/04/18

「スーパーエコスクール」全国3校で実証事業 文科省

 文部科学省は、学校施設のゼロエネルギー化の実現に向けた「スーパーエコスクール実証事業」を2012年度から3カ年で実施する。学校施設の改修に省エネルギー、再生可能エネルギー、蓄エネルギーの各技術を積極的に導入し、学校の年間エネルギー消費量を実質ゼロとすることを目指す。6月上旬までに改修工事を計画する小中学校3校程度をモデル校として選定する。
 実証事業の実施を希望する地方自治体を5月21日まで募集している。モデル校に選ばれると、文科省が必要経費を補助して、2012年度に改修工事の基本計画を学校関係者や設計者らが参加したワークショップ形式でまとめる。13年度に基本・実施設計、14年度に改修工事を行う。
 実証事業を行う自治体には、太陽光発電などの再生可能エネルギーによる発電に依存するだけでなく▽採光・通風の確保▽照明の高効率化▽窓・外壁の断熱化―など、エコ改修で得られる省エネ効果とのバランスがとれた計画とするよう求める。文科省が策定した「CASBEE学校」などを活用して改修前後の環境性能も評価させる。
 文科省と国土交通省はことし1月に設置した「学校ゼロエネルギー化推進方策検討委員会」で、ゼロエネ化を実現するための具体的な手法を示したガイドラインの策定を進めており、このガイドラインも参考に基本計画をまとめる。
提供:建通新聞社