トップページお知らせ >中央ニュース

お知らせ

中央ニュース

2012/04/13

足場点検者の要件明確化

 厚生労働省は、2月に策定した「足場からの墜落・転落災害防止総合対策推進要綱」で示した足場の組立て・変更時の点検実施者の要件を明確化し、都道府県労働局や建設業団体に通知した。点検実施者の要件として、足場の組立て等作業主任者能力向上教育の受講者や労働安全コンサルタントなどのほか、全国仮設安全事業協同組合(ACCESS)や建設業労働災害防止協会(建災防)が主催する講習・研修の受講者であると明示した。
 総合対策要綱では、足場の組み立て・使用・解体時の転落災害防止に向け、手すり先行工法など「より安全な措置」の積極的な採用を推奨。また、各事業者がチェックリストを作成して足場を点検するよう求め、足場の組立て等作業主任者や元方安全衛生管理者などのうち、十分な知識・経験を持つものを点検実施者に指名するとした。
 今回の通知では、指名する点検実施者の具体的な要件を▽足場の組立て等作業主任者で作業主任者能力向上教育を受講▽労働安全衛生コンサルタント▽足場の設置届に関わる「計画作成参画者」に必要な資格を有するもの▽ACCESSが行う「仮設安全監理者資格取得講習」の受講者▽建災防の「施工管理者等のための足場点検実務研修」の受講者―などと規定した。
 通知は、都道府県労働局のほか、建設業団体、足場メーカー・リース業関係団体、労働災害防止団体など関係する17団体に9日付で送付された。
提供:建通新聞社