トップページお知らせ >中央ニュース

お知らせ

中央ニュース

2011/10/11

公共事業費5%留保を解除 政府

 政府は7日の閣議で、東日本大震災の復旧に財源を集中させるために行っていた公共事業費・施設費の5%の執行留保を解除する方針を決めた。震災の復旧・復興事業費を盛り込む第3次補正予算の財源確保に一定のめどがついたことで、2011年度当初予算に盛り込まれた公共事業費と施設整備費の5%に当たる約3000億円の執行を認めることにした。
 11年度の公共事業費と施設費は、東日本大震災に優先的に対応することを理由に、震災復旧に関係する費用などを除き、総額の5%をめどに執行をいったん留保する措置を講じていた。政府内で、震災復興に当てる3次補正の財源の議論に一定のめどが立ったことを受け、総額3000億円に上る留保分の執行を解除することを認める。
 4月の政府方針に従い各府省は、特に地方公共団体向けの補助金や交付金などを中心に総額の5%の執行を留保。国土交通省が社会資本整備総合交付金の約870億円、文部科学省が施設費約90億円などをそれぞれ留保していた。
 また、内閣府では11年度に創設した投資補助金を対象とする「地域自主戦略交付金」でも、総額4799億円の5%に当たる約240億円の執行を留保。このうち、約220億円は地方の自由裁量度が高い「客観的指標」を活用し、今後、都道府県に配分することになる。

提供:建通新聞社