全国の鉄道事業者が2011年度以降にホームドアの整備を計画している駅の数は計285駅に達することが、国土交通省の調べで分かった。首都圏では、JR東日本が17年度までに山手線全駅で整備するほか、東急電鉄は東横線全駅、東京地下鉄は有楽町線と銀座線の全駅、東京都交通局は大江戸線全駅で整備を計画している。京王電鉄、小田急電鉄、東京臨海高速鉄道も整備を進める見込みで、首都圏での計画総数は126駅となる。
今回の調査は、鉄道事業者のホームドアなどの設置に向けた検討状況を把握するため、1月25日付で各地方運輸局を通じ全鉄道事業者に協力を要請した。
それによると、11年度以降にホームドア設置を予定している駅の数は285駅。10年度末までに設置される駅の総数は498駅となっており、計画通りに整備が進めば、将来的には783駅にホームドアが整備されることになる。
このうち、ホームからの転落事故や列車との接触事故の7割を占める首都圏では、11年度以降に126駅でホームドアの設置を計画。これは全計画数の44・2%に当たる。
首都圏の整備計画は次の通り(@路線名A駅名B整備予定年次C備考)。
▽JR東日本―@山手線A全駅B08年度〜17年度C恵比寿、目黒は10年度に整備済み、駒込・大塚・大崎・池袋は工事着手済み、新大久保は可能な限り早急に工事着手▽京王電鉄―@京王線A新宿B11年度〜13年度▽同―@同A調布、布田、国領B検討中▽小田急電鉄―@小田原線A新宿B11年度〜12年度▽東急電鉄―@大井町線A大井町B11年度▽同―@東横線A全駅B検討中▽東京地下鉄―@有楽町線A全駅B10年度〜12年度C地下鉄成増など9駅は10年度までに整備予定▽同―@銀座線A全駅B検討中▽東京都交通局―@大江戸線A全駅B09年度〜13年度▽東京臨海高速鉄道―@りんかい線A大井町B検討中
提供:建通新聞社