建設経済研究所は、2010年度第2四半期の主要建設会社決算分析をまとめた。大手から中堅まで40社の単体受注高は、記録的な減少となった前年同期と比べて3・6%減の3兆9538億1000万円だった。工事種類別では、建築が1・1%減の2兆9669億7100万円、土木が13・9%減の8988億5400万円となった。
単体受注高を企業規模別に見ると、大手が0・3%増の2兆0629億1200万円、準大手が10%減の1兆1969億8900万円、中堅が2・9%減の6939億0900万円。大手の増加は前年度が39・9%減と大幅に落ち込んだことが影響しており、依然として低水準が続いている。
連結売上高は13・6%減の5兆2544億1300万円。企業規模別では大手が19%減の2兆8316億3200万円、準大手が3・9%減の1兆5752億4400万円、中堅が10・6%減の8475億3700万円といずれも減少した。
売上総利益率は、各社の採算性を重視した選別受注や工事採算の改善努力、資材価格下落の影響もあって、前年同期比1・8ポイント増の8・9となった。
提供:建通新聞社