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2010/11/08

大都市圏戦略策定へ 国際・広域インフラの整備など論点に 国交省

 国土交通省は5日、大都市圏戦略の策定に向けた論点を国土審議会・大都市圏戦略検討グループに示した。大都市圏戦略の内容をめぐっては、重視すべき事項として▽国際・広域インフラの整備▽グローバル企業や高度人材などの誘致▽圏域としての特色・強みの強化―を例示した。国と地域の役割分担や戦略の実効性を高めるための措置の検討も盛り込んだ。
 この検討グループは、5月に策定した国交省成長戦略に盛り込まれた「国家戦略的観点から、大都市圏戦略基本法(仮称)を制定(首都圏整備法などを抜本改正)し、国が国家戦略として大都市圏戦略を策定する」という方針を具体化する役割を担っている。
 今回の会合では、@大都市圏の位置付けA国際競争力の評価B大都市圏戦略の内容C大都市圏戦略の策定D大都市圏戦略の実施―という五つの論点に沿って議論を展開した。
 議論の中では、国際競争力の評価手法として、▽拠点集積・圏域構造の再構築▽国際・広域インフラの機能強化▽企業・人材を吸引する総合的な魅力―の項目ごとに定量化が可能な指標と到達目標を定め、その実現に向けた方策を講じることが提起された。
 大都市圏戦略の策定に向けては、国と地方の役割分担に加え、民間の意向やニーズを反映していくための手法を検討。戦略の実施に当たっても、さまざまな方策を具体化する上で、関係主体間の広域的な連携や調整を効果的に促す仕組みが重要とした。

提供:建通新聞社