2010/08/02
6月の新設住宅着工戸数 微増も6月としては過去2番目の低水準 国交省
6月の新設住宅着工戸数は前年同月に比べ0・6%増の6万8688戸だったことが、国土交通省のまとめで分かった。貸家が減少したものの、持家や分譲住宅が伸びた。ただし、着工戸数全体で見ると、6月としては前年同月に次ぐ過去2番目に低い水準で、季節調整済年率換算値も75万戸と3カ月連続で80万戸台を割り込んだ。
同省が30日に発表した建築着工統計調査報告によると、6月の新設住宅着工は戸数ベースで前年同月比0・6%増の6万8688戸、床面積ベースで5・5%増の627万平方bだった。
利用関係別戸数は、分譲住宅が24・6%増の1万5705戸。内訳はマンションが29・8%増の5959戸、一戸建住宅が22%増の9666戸。都市部が好調だった反面、地方部では依然として低迷が続いている。
持家は4・4%増の2万7656戸、貸家は10・9%減の2万4871戸、給与住宅は63・5%減の456戸となった。
地域別では、首都圏が12・8%増の2万3557戸、中部圏が2%減の9319戸、近畿圏が1・5%減の1万0105戸、その他地域が6・9%減の2万5707戸だった。
全建築物の着工床面積は、2・3%増の1048万平方b。発注者別では、公共建築主が2・2%減の73万平方b、民間建築主が2・6%増の975万平方b。民間非居住用建築物を使途別に見ると、倉庫は25・8%増の48万平方bと増加したものの、事務所は21・2%減の34万平方b、店舗は14・4%減の51万平方b、工場は12・3%減の62万平方bといずれも落ち込んだ。