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2010/05/27

09年度の新技術活用率は33% 新技術活用件数は1万件の大台突破 国交省

 国土交通省は、公共工事の新技術活用システム「NETIS」に登録された技術について、2009年度の活用状況をまとめた。新技術活用率(総工事件数に占める新技術活用工事件数の割合)は、前年度と比べ0・5ポイント増の33%となり、国交省行政効率化推進計画に盛り込んだ目標(30%)を達成した。新技術活用件数は1万0381件と初めて1万件の大台を突破した。
 NETISは、公共工事に役立つ新技術の活用・普及を目的として、国交省が98年から運用しているデータベースシステム。06年度には申請者自らが登録する「申請情報」に加え、各地方整備局などでの評価結果など「評価情報」を反映させた新たな仕組みを構築。10年3月には実施要領を見直し、開発されたばかりの新技術を直轄工事に適用しやすい環境を整えた。
 09年度の実績を活用型別に見ると、施工者が新技術の活用を提案する「施工者希望型」が67・4%(6992件)と最も多く、前年度比で12・2ポイントの伸びを示した。一方、発注者が指定する「発注者指定型」は26・2%(2715件)で、前年度比14・4ポイント減少した。現場での施工実績がない新技術を対象とした「試行申請型」は0・1%(11件)にとどまった。
 09年度に活用数が多かった技術は、手すり先行工法を採用した「手摺先行型足場」、高い輝度の反射シートを張り付けた標示板「カプセルプリズム型高輝度路上工事用標示板(工事看板)」、コンクリートの仕上げ工法「ピカコン(気泡抜き取り具及びフレッシュコンクリート表面仕上げ方法)」、洗い出し不要の打ち継ぎ処理剤「ジョインテックスCT−400」、ぬれた路面での使用も可能なマット「簡易式体感マット」、コンクリート用湿潤・保温養生マット「Qマット」などだった。

提供:建通新聞社